演習C:電卓の動作解説


C5:キーの操作とレジスタの内容(掛け算の場合)

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 最初に、掛け算を実行する処理が、内部でどのような手続きでおこなわれるかの手順を、下の表の形にまとめます。式の上ではa=b×cですが、キーの操作手順はb×c=aの順です。

表1: b×cの計算手順例

番号

押すキー

Aレジスタ

Bレジスタ

Cレジスタ

処理の説明

(1)

C

0

0

0

「ご破算で願いましては」に相当します。電卓を初期状態にします。

(2)

0〜9と小数点の並び

1.23

0

***

bの入力です。例えば「1 ・ 2 3」の順で押すと、1.23が表示されます。小数点は一回しか受け付けません。

(3)

×

1.23

1.23

 

CPUが掛算モードになり、Aレジスタの内容がBレジスタにコピーされます。これは乗数をセットします。

(4)

0〜9と小数点の並び

3

1.23

***

cの入力です。以前のAレジスタが消去されて新しく数値を受け付けます。この例では3です。

(5)

=

3.69

1.23

3

Aレジスタの数値がCレジスタにコピーされ、b×cの掛算が実行されて、結果がAレジスタに入ります。

(6)

=

4.5387

1.23

3.69

(5)と同じ手順で、掛算が実行されます。つまり、乗数Bの数値が残っていて、A→C、A=B×Cと計算します。

(7)

0〜9と小数点の並び

2

1.23

***

(4)と同じです。この例では2です。

(8)

=

2.46

1.23

2

(7)と(8)の繰り返しは、乗数Bを一定として、被乗数Cを種々変える計算に応用することができます。


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