杭基礎の工法とその特徴

(2003-01-20更新)

◆ 既成杭
名 称

●打込み杭工法

●中掘り杭工法

概 要
  • 既製杭の頭部をハンマーによって打撃し、杭を所定の深さまで貫入させる工法。

  • 杭の中空部にスパイラルオーガを挿入して、杭先端の地盤を掘削しながら杭を圧入する工法。

  • 掘削土は、杭の中空部を通して地上へ排出される。

特 徴
(長所)
  • 既成杭のため杭体の品質はよい。
  • 施工速度が速く、施工管理が比較的容易。
  • 小規模工事でも割高にならない。
  • 水位に左右されず施工が可能。
  • 杭打ち公式により打ち止め管理が可能。
(短所)
  • 騒音・振動が伴い、建設公害の原因となる。
  • 長尺杭の場合、継手が必要。
  • コンクリート杭の場合、径が大きくなると重量が大きくなり、運搬・取扱いに不便。
  • 所定の高さで打止りにならない場合、長さ調整が必要。
  • 工場から運搬途中に杭体を傷つけるおそれがある。


(長所)
  • 振動・騒音が小さい。
  • 既成杭のため杭体の品質はよい。
  • 打込み杭工法に比べて、近隣構造物に対する影響が小さい。
(短所)
  • 打込み杭工法に比べて、施工管理が難しい。
  • 泥水処理・排土処理が必要。
  • コンクリート杭の場合、径が大きくなると施工機械が大型化し、非効率的。
  • 地盤を乱すため、支持力が小さい。
  • 長尺杭の場合、継手が必要。
  • 工場から運搬途中に杭体を傷つける恐れがある。

 
◆ 場所打ち杭
名 称

●オールケーシング工法

●リバース工法

●アースドリル工法

概 要
  • 杭の全長にわたりケーシングチューブを揺動・圧入し、地盤の崩壊を防ぎながらハンマグラブで掘削・排土する工法。

  • 掘削後に鉄筋かごを建込み、ケーシングを引き抜きながらコンクリートを打設する。

  • スタンドパイプを建込み、孔内に水を満たすことにより孔壁に対して静水圧をかけ、孔壁の崩壊を防ぎながらドリルパイプを介して土砂と水を吸上げ排出する工法。

  • 掘削後に鉄筋かごを建込み、コンクリートを打設する。

  • ドリリングバケットを回転させ、掘削・排土する工法。

  • 掘削後に鉄筋かごを建込み、コンクリートを打設する。

  • 表層の崩壊防止のためケーシングチューブを設置し、それ以深は必要に応じて安定液を用いる。

特 徴
(長所)
  • ケーシングチューブを使用するため、孔壁崩壊防止が確実である。
  • ほとんどの土質で施工可能。
  • 排土の含水比が小さく、残土処理が比較的容易。
(短所)
  • 厚い砂層では、ケーシングチューブの揺動、引抜きが困難。
  • 被圧水位が地表面より高い場合は施工不可能。
  • 機械の重量が大きく、ケーシングチューブ引抜き時の反力が大きい。
  • ハンマグラブによる騒音や振動が発生。


(長所)
  • ビットを上下動する必要がなく、連続的に掘削可能。
  • 水上や狭い場所でも施工可能。
(短所)
  • ドリルパイプの中を通らない玉石層は施工困難。
  • 被圧水位が地表面より高い場合は施工困難。
  • 伏流水がある場合は施工不可能。
  • 廃泥水の処理量が多い。


(長所)
  • 地下水のない粘性土で、素掘り可能な場合は他の工法より適している。
  • 設備が比較的簡易で済み、施工速度・工費の面で有利。
(短所)
  • 被圧水位が地表面より高かったり、伏流水のある場合は施工困難。
  • ケリーバーの長さに限度があり、長い杭には不向き。
  • 廃泥土の処理がやや困難。