自走式クレーンの特徴と性能および構造

(2002-09-02更新)

自走式クレーン 特  徴 性能および構造
■トラッククレーン

TG-500M

st500_3_s.gif (5502 バイト)

 トラッククレーンは、トラックの台車の上に360度旋回できるクレーンを搭載したもので、走行用原動機とクレーンの原動機が別になっている。

 トラッククレーンには機械式と油圧式のものがあり、機械式のものはブームがトラス式になっており、ブームの重量が油圧式の伸縮ブームに比べて軽く、その分吊上能力も大きい。

 トラッククレーンは作業時、アウトリガーを車体から張り出して使用するので転倒に対する安全性が高いが、広い場所と強固な地盤が必要となる。

 また全重量が 30 t 以下であれば、一般道路も自走可能であり、機動性に富み機種も豊富で必要に応じた能力のものを賃貸で借りることができ、橋梁架設工事には多く使用されている。

 

(1)機械式トラッククレーン

 機械式トラッククレーンの吊上能力は、32 t 〜250 t 級までが一般的である。

 構造上の特徴は、トラスブームを使用することにあり、これにより大きな吊上能力と長尺ブームの使用が可能となっている。

(2)油圧式トラッククレーン

 油圧式トラッククレーンは、8 t 〜120 t 級のものまであり、一般には 15 t 〜 40 t 級のものが多く使用される。

 油圧式トラッククレーンのブームの伸縮、起伏、旋回、巻き上げ等をすべて油圧機構で行うことが特徴で、とくにブームの伸縮が運転席から行える利点がある。

■ホイールクレーン

 ホイールクレーンは、2軸またはそれ以上の車軸で支持された下部走行体に全旋回クレーンを搭載した自走式クレーンで、トラッククレーンと異なる点は、一つの原動機で走行とクレーン駆動を行っていることである。  ホイールクレーンは吊上能力が、2 t 〜 25 t と小さく大型のものはない。
 しかし、不整地でも使えるように堅ろうに作られている。
■クローラクレーン

7200

 

 クローラクレーンは、走行装置に履帯(クローラ)を用いた移動式クレーンで、トラッククレーンと走行方式が異なること、および走行用原動機とクレーンの原動機が共用となっていることが特徴である。

 したがって、走行時接地圧がトラッククレーンと比較して小さく比較的軟弱な地盤でも使用でき、通常、荷を吊った状態での移動も可能である。

 クローラクレーンは、一般に吊上能力が 10 t 〜 75 t 級程度までのものがよく使用される。大型のものでは、100 t 〜 300 t 級のものも使用され、さらには 450 t 〜 650 t 吊りの超大型機種も国内での保有数が増してきたので、橋梁架設工事にも使用されると思われる。

 クローラクレーンのブームは、一般にトラス形式のものがほとんどであるが、一部小型のものでは油圧式クローラクレーンもあり、油圧式の伸縮ブームを有し、狭あいな場所で使用される。

※写真はクレーンメーカーのカタログやホームページから転用させていただきました。